▷三陰交は安産のツボ(初出:2016/09/25)
「先生、来週から臨月に入ります」と大きなおなかを抱えてその患者さんはニコニコしながら報告してきた。確か10月23日が予定日だ。赤ちゃんは順調に育っている。
「昨日病院で映像を見せてもらったら赤ちゃんカメラ目線でした」
「はは、カメラ目線か、そんなあほな」
この方、5度の移植を失敗し、39歳になったし、と妊娠をあきらめていた患者さんだ。
「もう一度頑張ってみませんか」と薦めたのがこの春だった。そのいきさつは以前に書いたが(過去記事:38歳不妊治療中の女性の治療例)本当に良かった。今は三陰交に安産のお灸をしっかりすえながらの毎日で順調である。名前も決まってるそうな。
話は変わるが東洋鍼灸専門学校時代、校長先生は石野信安先生だった。
産婦人科が専門の医師で、かつ鍼灸と漢方薬で診療されていた。そして安産灸の有効症例を初めて学会で報告し、世に「三陰交」は安産のつぼを知らせしめた先生だ。
現在も母校東洋鍼灸専門学校は毛塚理事長をはじめ、竹内校長先生など先生方も伝統精神と技術をを受け継ぐ素晴らしい学校だ。
▷和痛分娩のツボってどこ?(初出:2016/09/26)
臨月の患者さんが2名、予定日が2日違い。
一人は一昨日報告の39歳の初産の患者さん。今一人は二人目の男の子予定の32歳のお母さん。この方は一人目を気鍼医術治療で授かった患者さんで二人目はすんなりだったがお腹の張り強くて前回は入院してのお産だったそうで今回は治療継続しながら臨月を迎えている。
1:毎回和痛分娩に向けて腰の腰仙部に気鍼と腰兪と両上膠・次膠あたりの圧痛部位に0,6ミリ円の円皮鍼を3か所から5か所付けています。
2:三陰交に知熱灸をせていただいてます。基本は5カ月の胎動を感じ始めた時、5壮から初めて1か月ごとに5壮づつ増やしていきます。
3:産気づいたときは30~50壮をしっかりすえて病院に向かいます。そうすることで必ず安産になりますし小さく生まれて大きく育つという良いこともそして両親のいいところだけを受け継いでくれるのです。安産灸万歳です。
最後までお読みくださりありがとうございます
↑クリックしていただけると励みになります