月の満ち欠けが本治法の証適応側に影響を与えることは確かです。
私(葛野玄庵)自身の身体を使って検証した結果を報告いたします。
【主訴】首・背中に重み凝りがある。腰もそらすと痛みがある。
換言するに、本治法の証が次のように完全に移動したということです。
上弦の月、前日早朝
【奇経診断】右後谿―右申脈が脉締
【証】「肝虚肺虚証」左同側
上弦の月、当日夕方
【奇経診断】右後谿ー左申脈
【証】「肝虚肺虚証」左から交差
上弦の月、翌日の夕方
【奇経診断】左後谿ー左申脈
【証】「肝虚肺虚証」右同側
以上のように月齢(満月・下弦・新月・上弦)による証の変化は必ず起こることだと拙著(氣鍼医術臨床指南極意)で説明しており、月齢と本治法の適応側の変化が常に密接に関係することを考えながら臨床をすることが必須です。
初出:2016年12月22日
最後までお読みくださりありがとうございます
↑クリックしていただけると励みになります