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毎月第2日曜日は氣鍼医術臨床講座の研究部です。平成30年度第4回目を開催いたしましたので、本日はその報告をさせていただきます(文責:サイト管理人C)。
開催日:2018/09/09
開催場所:漢医堂三ノ宮分院
講師:葛野玄庵
座学です。
週刊誌でのアンチ投薬記事が問題になっています。高血圧と定義される数値がさげられたがために、高血圧患者と認定される方が激増。加齢によって血圧があがるのは当たり前のことなのに、薬によって無理やり血圧をさげると必要な血流が得られず、降圧剤所以の脳梗塞が臨床例として非常に増えている。鍼灸師は薬を飲むな、とは言えないので、患者と信頼関係を構築して必要な情報を届ける必要性が説かれました。
3組にわかれて臨床です。
症例その1
主訴:右脚大腿外側痛、後屈痛
証:心虚腎虚左同側、原穴使用
症例その2
主訴:
座位の状態で両方のおしりに違和感がある。
左股関節あたりにも違和感を感じる。
座位状態から後屈すると腰に痛みがある。
治療:
今回は子午、腹気診断をしてもなかなか証が決まらないので原穴診断をする。
左太衝、左太谿、右太淵、左太白で脈締する。
奇経は右)後谿ー左)申脈で脈締する。
曲泉、陰谷、尺沢、陰陵泉で本治治療をすると、腰の違和感が軽減。
座位にて督脈、膀胱経に気鍼をする。
腰、股関節の違和感がすべて消失。
しかしまだ脈に操を帯びている。
肩、首に気鍼をして頑固な肩こりもその場で軽減する。
脈の操がとれて良脈になったので治療を終了した。
▶︎▶︎▶︎平成30年度開催済み講座アーカイブ – 経絡治療脉診流氣鍼医術
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