9月20日(水)は新月であった。19・20・21日の3日間が大潮である。闇夜で潮の干満の差が激しい時である。
大自然に対して小自然たる人間の体調はこうも大自然に影響されるものなのか。
下記症例は予約枠が一杯になっているにも関わらず20日の治療中に劇症発作を訴えて飛び入りしてきた急患たちである。
60歳 農家主婦
「左肩・腕が疼いて寝れてません。なんとかしてください。」
72歳 男性 会社役員
「痛うて痛うて、腰から左足が疼いて寝返りもできない。なんとかしてくれ」
33歳 女性 会社員
「頸が動かないし、めまいがして動悸までします。助けて。」
55歳 女性 パート
「足の指が腫れ上がって歩けません。」
なんと女性で痛風発作とはめずらしい。
まさにこの新月時期、激痛がいきなり発作性に出現する特徴がある。断るわけにも行かないから気合い入れて治療したが、全員よろこんでかえっていただけた。子午奇経の連動診断からの難経69難鍼法のおかげである。
鍼灸師はベッドサイドに月齢カレンダーをおいておくと、心の準備ができるものだ。
月齢適応側診断法
満月、新月、上弦、下弦の月において、本治法の適応側が移動することが発見された。「右から補うか、左から補うか?」、片方刺しを原則としている氣鍼医術では、身体の左右の虚実を確実に診断することが重要である。
初出:2017/09/22
最後までお読みくださりありがとうございます
↑クリックしていただけると励みになります