45歳 女性 会社員 165㎝ 55㎏ 初診
「5日前から左耳の後ろが痛み始め、翌日からは痛みが右耳後ろに移動した、加えて今日は目の奥からこめかみまで痛む」とのこと。1か月前に同様の痛みで脳外科にてCTを撮ったがどこにも異常はないとの診断。痛み止めをもらったが効かない。
こんな病証こそ気鍼医術の出番なのです。心の中で辛かったでしょう、治しますよ、とうなづきながら治療を開始した。
子午診断
右耳の後ろ三焦経の変動に対し右同側の脾経公孫で脉締。
同じく右側頭痛胆経の変動に対し右同側の心経通里で脉締。
この段階で「あれ、頭痛が楽です」と声をあげた。
奇経診断
左外関―左照海にNSを添付すると脉締。
証
脾虚腎虚右同側原穴使用
標治法
肩首背中に軽く気鍼の①~②の接触鍼法
治療後痛みは全くなくなったが、良くても悪くても2・3日後から1週間以内の治療を約束して帰って行った。普段から頭が痛く重い・瞼が重く鼻づまり・背部痛もあり、胸脇に圧迫感・足腰の冷えなどなどがあるという。継続治療していただきたい。
初出:2016/07/13
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