数あるブログの中から当”氣鍼医術症例ブログ”をご訪問いただきありがとうございます。
毎月第2土曜日は経絡治療の経験が4年以上の方を対象とした玄庵塾です。令和2年度の第7回を開催いたしましたのでその報告をさせていただきます。
開催日:2021/01/16
場所 :漢医堂三ノ宮分院
講師 :葛野玄庵
当日の流れ
1:モデル治療1
2:取穴詳説
3:モデル治療2
4:ナイトウ式実習
1:モデル治療1
【主訴】4日前から喉の痛み、胸部違和感、3日前の治療では心包虚肺腎実
今日は脾虚腎肝実証。通常の証が脾虚腎肝実なので、体質証に戻ったということは復調の兆し。
難経六十九難本治法により、脾補、心補、腎瀉、肝瀉となる。
本治法終了後、標治法として仁脈より直接瀉法。
督脈への氣鍼とナイトウ式にて終了。
2:取穴詳説
原穴、合水穴など比較的使用頻度の高い経穴以外、特に今回は風邪患者が多く、喘咳寒熱に用いる経金穴の取穴解説に時間が割かれた。
症状に応じて五行穴を的確に使い分けれることも、氣鍼医術の治療力を高くしている所以である。
3:モデル治療2
【主訴】手首の痛み
まずは子午診断
奇経診断は外関ー臨泣
証は脾虚腎肝実、続いて本治法。
気血の気に作用するあまり重くない邪の場合は下圧もそんなに重くなくて良い。
本地方のあとは背中の標治法です。
4:ナイトウ式実習
漢医堂に新しい研修生の方が。最初にとことんやらされるのはナイトウ式です。
督脈上連続糸状灸「ナイトウ式」は、督脈病症に気づかされたきっかけである患者さん、「ナイトウさん」所以の名称です。内臓を活性化し、背筋に一本筋が入ったような感じになります。
氣鍼医術臨床講座では来年度の受講生を募集しております。経絡治療は学校では教えてもらえません。日本伝統鍼灸である経絡治療の発展型である氣鍼医術、是非とも皆様の臨床にお役立てくださいませ。
最後までお読みくださりありがとうございます
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