数あるブログの中から当”氣鍼医術症例ブログ”をご訪問いただきありがとうございます。
毎月第2土曜日は経絡治療の経験が4年以上の方を対象とした玄庵塾です。令和2年度の第10回を開催いたしましたのでその報告をさせていただきます。
開催日:2021/03/13
場所 :漢医堂三ノ宮分院
講師 :葛野玄庵
患部を触ることなく、督脈への氣鍼や施灸だけで様々な症状を治療してしまう、これを「督脈病症」と称しています。
どんどんと進化して難しい症例にも対応できるようになっています。
なかなか治らないゴルフ肘の症例報告がありました。典型的な督脈病症でしたが、これは項を改めます。
右股関節の痛みを訴える塾生のモデル治療です。
奇経診断は 陥谷-合谷、本治法は心包虚腎虚となりました。
そして本治法が終わった後は標治法としての督脈病症です。
まずは腰椎を探り、氣鍼の場所を定めます。督脈上だけでなく、股関節の相似象の場所も取ります。
督脈上に氣鍼を施していきます。
督脈病症には不可欠の後方深度検脈です。
督脈へのお灸というとナイトウ式ですが、部位を狙ってのお灸はその場で痛みを除去します。
テーピングです。筋肉の層を1枚増やすようなイメージです。
督脈連続糸状灸「ナイトウ式」です。このナイトウ式が督脈病症という考えの始まりとなりました。
用鍼は患者の肌に当てて、脉締するかどうかで選びます。
氣鍼医術の押手は、密着充実の重い押手です。氣を漏らさないためです。
キャリアの長さに左右される名人技ではなく、シンプルなメソッドゆえに初学者にも弾発指やゴルフ肘などが治せてしまいます。
再現性の高さが氣鍼医術の特徴です。
皆様の臨床にぜひお役立てくださいませ。