数あるブログの中から当「氣鍼医術症例ブログ」をご訪問くださりありがとうございます。
経絡治療の経験が4年以上の方を対象とした玄庵塾の令和3年度第1回を開催いたしましたので、その報告をさせていただきます。
開催日:2021/04/10
開催場所:漢医堂三ノ宮分院
講師:葛野玄庵
今回は2名の受講生をモデルとした実技でしたが、証をたてにくい難しめの症状ではなかったので、定則どおりスムーズに進みました。
定則とは
1:偏り症状があれば子午診断
2:腹氣鍼診断
3:奇経診断
4:本治法
5:陽経の処理
6:標治法
このような流れとなります。
子午診断は虚している経絡を定めるため。腹氣鍼診断®は本治法の証を導くため、奇経診断は実している経絡を定め、そしてそれぞれに矛盾がないかの確認ができます。
本治法は難経六十九難に基づいて、虚している経絡は補い、実している経絡には瀉法を行います。
選経、選穴、用鍼の選択、刺入深度、すべて脉締を得られるか否かで決まります。
本治法が終わったあと、残っている陽経の邪をとりのぞきます。それが陽経の処理です。奇経診断で用いた主穴従穴を瀉します。そして背部の施灸、氣鍼となります。
治療の流れはたいへんシンプルでシステマティックです。それゆえの高い再現性です。
初学者の方、過去に経絡治療に馴染めなかった方、氣鍼医術の高い治療力をぜひとも臨床にお役立てください。