数あるブログの中から当「氣鍼医術症例ブログ」をご訪問いただきありがとうございます。
経絡治療の経験が4年未満の方を対象とした氣鍼医術臨床講座の普通部を開催しましたので、その報告をさせていただきます。
開催日:2022/01/09
開催場所:三浦ビルセミナールーム
講師:中村泰山(葛野玄庵)
座学はほとんどなし、今日は実習ばかりだよ、と言われていたのに、ちょこっと顔を出された葛野代表の投げかけた問いの解説が延々と続いたのでありました。
本治法の証、主証と副証があります。
両方が虚証の場合、難経六十九難にのっとってそれぞれの経と母経、2経を補うことになるので本治法は補法を4回行うことになります。
例えば、心虚腎虚証でしたら、心とその母の肝、腎とその母の肺、この4経を補うことになります。
では腎虚心虚証もそうかというと、違うのですねー。
なぜか、それは動画をじっくりご覧になってください。
そして初学者が迷うポイントがもうひとつ、主証と副証が同側でない場合、4番目の補法の適応側が変化します。
これは証が同側か、交差か、で左右されます。
例えばカルテに
心虚肺腎実証右 と書かれているのと
心虚肺腎実証右から と書かれているのでは
本治法で行うことは同じではないのです。
説明がわかりにくいですか、そうですか。
何いうとんかさっぱりわからんという方はどうぞ遠慮なく講座にご参加ください♪
座学が終われば後はひたすら実習です。
↑これは督脈処置において適切な補瀉を行えば脈拍数もてきめんに変化するという実験でした。
↓押手”虎の穴”です。下手なことをすると患者役の中村泰山先生の体調が悪くなります。
4月から学び始められた方々も、子午から本治までの通し治療の概要を掴んでいただけたようです。
4月から新年度のスタートです。講座も新規受講生を募集いたしますので、来年度の予定が確定し次第告知させていただきます。
皆様の臨床に氣鍼医術がお役に立てますように。