数あるブログの中から当「氣鍼医術症例ブログ」をご訪問くださりありがとうございます。
臨床講座令和5年度の第5回を開催いたしましたので、その報告をさせていただきます。
開催日:2023/09/10(日)
場所 :三浦ビルセミナールーム
講師:中村泰山/葛野玄庵
今回は瀉法について改めて細かい講義でした。補中の瀉法や、本治法が終わった後の「陽経の処置」についても、手技もたいへん詳細な解説です。
氣鍼医術は病気の原因を経絡の不調和にあると認識し、その不調和経絡の虚実を補瀉調整することで、胃の氣・生命力の充実を図り、病苦を除去する鍼灸術です。
補法と瀉法、その手技は明確に異なります。補法をやっているつもりで瀉法になっている、ということは初学者が陥りやすい間違いです。
葛野代表によるモデル治療
背部の標治法では、施鍼や施灸の場所を決める際、患部に熱があるかどうかを確認します。熱を手が感じることができるように、感覚を研ぎ澄ませておくことも重要です。
瀉法を行うのは実している経絡に対して。平鍼を用いた奇経診断で実経絡を確かめ、本治法における瀉法や陽経の処理を行うツボを定めます。
補法優先の氣鍼医術において、瀉法の前には補法を行います。その基本となるのが子午診断。
診断術であり、かつその場で治療も行えてしまう子午鍼法の講習会を行います。
子午鍼法実践講座のお知らせ
経絡の存在を実感できる子午鍼法、ぜひご体験ください。その日から臨床で活かしていただけます。