淡路の北野鍼灸院北野文章先生による、症例報告です。
**50代女性:頸椎ヘルニア
右首から肩、腕に痛みとしびれ
1ヶ月ぐらい前から痛みとしびれが発症
職業がお菓子作り
仕事中はずっと下を向いて作業をしている
*初診
腎虚単一左から 榮火穴
督脈は頸椎、胸椎の反応点に氣鍼①から③
痛みが少し軽減
華陀穴 氣鍼①から③
頸椎から胸椎に冷湿布
お灸はなし
*2診目
痛みは多少軽減したが、しびれは変わらず
証:腎虚単一左から 榮火穴
背部処理は前回と同じ
お灸なし
頸椎から胸椎に冷湿布
*3診目
痛み、しびれともに、ちょっと軽減してきたような様子
証:腎虚心虚左から 榮火穴
督脈と華陀穴は氣鍼①から③
ないとう式灸 1射
頸椎から胸椎に冷湿布
*4診目
証:腎虚単一 榮火穴
督脈と華陀穴 氣鍼①
頸椎から胸椎に冷湿布
最近、腎虚単一が増えているように思います。
◯◯◯ワクチンが原因なのか。
**女性 60代
右肩の痛み、右肩甲骨内側のつっぱり
結髪結帯動作で肩に痛み、右肩甲骨内側につっぱりがある
肩はとくに三焦経、大腸経、肺経に痛みがある
子午は左脾経で脉締
まずは太白を取穴し補うと、肩の痛みが軽減された。
足の浮腫みがあるため、陰陵泉を取穴し補うと太白よりも痛みが軽減し、肩甲骨のつっぱりもとれた。
証:脾虚腎肝実左から 合水穴
督脈は胸椎5から7番に圧痛、痛みが1番強い場所は胸椎6番
そこに1寸1番を空中から接触して診ていったが、脈が締まる方向でなかったため、そのまま押手で少し鍼先を進めていくと脉が締まる方向に
氣刺鍼③の深さで、肩の痛みがほとんどなくなった。
督脈は補的に、華陀穴は補中瀉をしてナイトウ式1射行い、治療は終了
開業して2年目くらいの頃に、痛みの治療で深追いをしてしまっていました。
その経験から初めての鍼治療の患者さんは深追いはせずに治療を終わることが、その後2回目3回目の治療に繋がりると学びました。