氣鍼医術臨床講座4年目のO先生による症例報告です。
左腰部から臀部にかけての痛み、違和感。
1ケ月前から痛みは強く、良くなったり悪くなったりしている。
脉は硬くやや浮、細
結髪、結帯、腰捻り、前屈、腿上げ以上なし。
腰部はそらしで左腰部に痛み。
【子午診断】
肺経、肝経で確認。脉はしまる。
(証が肝実である場合、虚している側で補法すると、症状が軽減することはある)
いつも脾虚の証が出る患者なので、脾を確認すると脉締を得る。
心、心包を確認、心で脉締。
陰陵泉、少海で痛みがかなり軽減。
【奇経診断】
平鍼で奇経を確認する。
外関•臨泣、外関•陥谷。
締まりが悪い。下腹部に違和感があると伝える。
左公孫•内関で、脉締を得る。
※脾虚相剋実証
陰経を瀉するかどうか確認のため、お腹で腎と肝に実があるか確認。
【本治法】
浮腫があるので合水穴。
脉締があまいので、腹部で瀉法。
腎に実があるので、気海から中極まで鍼をあてて、ツボを決める。
鍼を決めてから、瀉法をする。深さも脉締を得るまで。
腹の肝経は脉で確認後、瀉法せず。
施術後、腰の痛みと下腹部の違和感が軽減。