膵臓癌の抗がん剤治療による副作用の治療

淡路の北野鍼灸院北野文章先生による、症例報告です。

女性78歳

抗がん剤治療は2週間に一回の間隔(体調によって間隔が変更される時がある)
副作用の主な症状
全身倦怠感、お腹がシクシクする、食欲なし、下痢など

初診

【証】心虚肺腎実右から榮火穴
お灸はナイトウ式、右足三里
治療後はお腹のシクシク感は軽減された。

2診目

前回の治療後は腹部のシクシク感は消失したが、倦怠感等はある。食欲なし。

【証】心虚肺腎実右から榮火穴
灸はナイトウ式、足三里
治療後は倦怠感が少し楽なような感じ

3診目

抗がん剤治療2日後に来院
再び腹部のシクシク感、全身倦怠感、食欲なし

【証】心虚肺腎実右榮火穴
灸はナイトウ式、足三里
治療後は腹部のシクシク感は軽減されたが、全身倦怠感は軽減されず。
抗がん剤治療後に来院された。脉締がわかりにくく証を決めるのに時間がかかってしまったこと、必要以上に患者さんの体を触ってしまった為、治療後も全身倦怠感が軽減されなかった。

鍼灸治療を加えてから家事が少しずつ出来るようになってきたと言っていただいた。
それまでは、やる気が全くなく、横になっているばかり。
高齢と抗がん剤治療により体力等が低下しているので、証の見直しや押手の甘さなどで患者さんの体を必要以上に触ってしまうと治療後にだるさが出てしまったりする。
素早く丁寧な診断、治療、気が漏れない押手が大切である。

最後までお読みくださりありがとうございます。

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