黙って座ればピタリと当たる、不問診断の氣鍼医術です。
もしも問診時間の長さが治療力に比例するなら、氣鍼医術の治療力はゼロですね♪
不問診断の最たるものは腹氣鍼診断®︎。
腹部の診断6穴に触れるだけで、難経六十九難本治法の証を導き出してしまいます。
ごめんなさい、今日は腹氣鍼診断の話ではなくて。
患者さんて色々ですね、治療の間ずーっとご自分のことを喋っている方、治療について逐一ツッコミをされる方、お声かけしても無言の方、会話の成立に難がありコミュニケーションに齟齬があったとしても、不問診断なら大丈夫です。
いえ、腹氣鍼診断の話ではなくて。
60代ヘルニアの男性患者さん、脉診の様子を興味深げにご覧になっていらっしゃいます。
脉で色々わかるなんてすごいですねー
そうですよ、わかっちゃうんですよ、こんな風にね
と、葛野代表が患者さんが自分で脉をみれるように手を取りました
静かな脉がいい脉なんですよ
おお!脉が変わった!!
脉の変化をあっという間に把握され、その後もずっとご自分で脉をみていらっしゃいました。
さて、本治法も終わりシメのナイトウ式です。
患者さん、お灸の間もずっと脉をみていらっしゃいます。
お灸でも脉が変わるんですか?
変わりますよ〜
なんか脉が力強くなってきましたよ?
もう1射やれば変わりますよ
あ、いい脉になってきました!
お灸は脉が整うまで回を重ねます。1鍼1穴ごとに脉を見るのと同じで、壮数や艾柱の大きさも脉で判断します。
患者さんが脉をみてくださっていたおかげで、氣鍼医術の治療力のほどもよくわかっていただけました。
脉は自分で変えることができません。客観的な診断でこれ以上信頼できるものはないでしょう。
これであってますか?これで効いてますか?と、脉に尋ねながら治療を進めるのが氣鍼医術です。
脉締の感覚、ぜひ体験なさってください。