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氣鍼医術臨床講座の令和4年度第3回を開催いたしましたので、その報告をさせていただきます。
氣鍼医術臨床講座の令和4年度第3回を開催いたしましたので、その報告をさせていただきます。
開催日:2022/06/05(日)
場所:三浦ビルセミナールーム/漢医堂
講師:中村泰山/葛野玄庵
場所:三浦ビルセミナールーム/漢医堂
講師:中村泰山/葛野玄庵
まずは残念なお知らせです。氣鍼医術臨床講座の名誉教授であった中井淳心先生が逝去されました。
中井先生は後方検脈の生みの親です。後方検脈があるからこそ、現在の氣鍼医術の督脈処置も成り立っているのです。
中井先生の思いを受け継いで進んでいきます。ご冥福をお祈りいたします。
さて、この日は抜き打ちテストがありました。国試の過去問から難経に関するものです。
難経六十九難といえば
虚すればその母を補い
実すればその子を瀉す
しかし氣鍼医術では
虚すればまずその経を補い
そしてその母を補う
実すればまずその経を瀉し
そしてその子を瀉す
これは母経や子経へのアプローチだけでは納得の治療結果が得られなかったことから、葛野玄庵が臨床上たどり着いたものです。
気鍼医術における難経六十九難の臨床的運用解釈
今日の学習目標は、腹氣鍼診断®️の獲得です。腹氣鍼診断は診断6穴によって本治法の証が得られます。そのためにも難経六十九難をしっかりとわかっておくことが必須なのです。
腹氣鍼診断は理路整然とした診断術ですが、腹部の取穴は他の部位より難しいので、押手の指導も厳しくなります。
氣鍼医術では鍼管を用いることが少ないです。0.06ミリという精度を求められる氣鍼、氣刺鍼の手技の実習が行われました。
手技の指導が大変丁寧であるとご好評いただいております。
押手の出来に左右される腹氣鍼診断を確認するための奇経診断、平鍼(磁石)が示す正確な結果が頼りになります。
初学者を悩ませることの多い奇経診断ですが、これも子午拮抗経絡と難経六十九難がわかっていればわざわざ暗記しなくても導き出せるものです。
経験値に左右されることなく、誰もが同じ結果にたどり着けるシステマティックな氣鍼医術、ぜひ皆様の臨床にお役立てください。
基本は子午鍼法、その即効性と脉締の感覚を体験されませんか?
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