漢医堂三ノ宮分院にて、火曜午後/日曜夕方の治療を担当されている、松崎広恵先生による臨床レポートです。
50代男性 主訴:腰の重だるさ
1週間ほど前から腰の重だるさを感じる。
じっとしていても腰がだるい。

証:脾虚腎肝実(左から)
奇経診断:外関(右)-陥谷(右)


最近おしっこが出にくいことないですか?

そういえば最近出にくいです

腰の重だるさはこの辺ですか?(腎兪のあたりを示す

まさにそのあたりです!

この腰のだるさは腎臓の流れに滞りがあって起こってますね。ここ1、2週間でお砂糖系の食べ物かお酒が多くなかったですか?

そういえばお菓子が多かったです。。

それが原因ですね、お砂糖は腎臓の流れを悪くしますからね。しばらく少し控えましょうか

脾経、心包経の合水穴を補った後、腎経、肝経の合水穴の瀉法を行う。
腎実は合水穴で取りきれず、腹本治にて「氣海」「石門」「関元」からも瀉法。


腰のあたりが軽くなりました!

腹氣鍼診断では腎の診断穴は通常「氣海」穴を使用する。
近頃はさらに下方の「石門」「関元」「中極」あたりまで鍼を当てて、実があるかを診断することが多い。実がある場合、下部泌尿器(前立腺、膀胱)の滞りとみる。