淡路の北野鍼灸院北野文章先生による、漢医堂社本院での見学レポートと、ご自身の症例報告です。
右顔面神経痛 〜 見学レポート
何年か前に首を痛めた際、しばらくしてから首肩こり/背中の凝りが発症
【標治法】
督脈の氣刺鍼③を行うが、顔面神経痛の痛みはあまり変わらず。
風池付近に吸い玉を行うと痛みはやや軽減するが、少し時間が経つと再び痛みがでてきた。
最後に右脾経に子午治療を行うと痛みが消失、治療終了。
症例 〜 女性 40歳代
首から肩にかけて凝り
後頸部の重み、痛み
10年ぐらい前に交通事故で鞭打ちになる。その頃から首肩凝りが発症、しばらくして後頸部の重み、痛みも発現。
梅雨時期や天気が下り坂になる際に、体調が悪くなる。
初診
【証】脾虚腎肝実 右から榮火穴
後頸部亜門付近に熱っぽさがあり、赤黒い色をしている。首肩から肩甲間部まで凝っている。
【標治法】
督脈氣鍼①から③を行うが、気持ち楽になる程度。
至陽に圧痛があったので、0番鍼氣刺鍼②から③を行うと首肩凝りが軽減。
神道にも圧痛があったので氣刺鍼②から③、肩甲間部の凝りが消失。
督脈にナイトウ式(督脈上連続糸状灸)を行い、治療終了。
2診目
【証】脾虚腎肝実 右から合水
首肩凝りはしばらくは楽だったようだが、悪天候の為、後頸部が重く痛い。
亜門付近にやや熱っぽさがある。
【標治法】
亜門付近に吸い玉、直後、後頸部の重さがなくなり痛みが軽減した。
本治法を行い、督脈は氣鍼①から②、ナイトウ式をして治療終了。
後頸部が軽くなり、視界がクリアになったとのこと。
瘀血は東洋医学では多くの病気に関係しており、代表的な病的状態です。
特に慢性病や度々繰り返す症状のある場合は、瘀血を取り除く治療をすることで治癒が早まることが多いです。
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