症例①「起立性調節障害」 12才 小学生 男子
主訴「首が重く頭痛、めまいがする、腰も痛い、食欲がないそして朝が起きることができない」
この患者さんは、過去症例でもとりあげた「起立性調節障害」と同様の診断をされたが、病院では治せないので来院された。我々にはできる。督脈病症としてとらえれば簡単に治すことができる。
奇経診断
「右後谿・N―左申脈・S」で脉締
解説
右後谿は右小腸経絡に属すが、子午拮抗経絡は「右小腸経―左肝経」だから左肝経、つまりセオリーから左肝経は虚ということになる(その母経絡、左腎経も虚)。
そして左申脈は左膀胱経に属するから子午拮抗経絡は右肺経虚と診断できることから証が導かれてくるのである。
証
「肝虚肺虚証」左から交差合水穴使用
この治療3回でほぼ完治、予防のため2週間一回の治療は継続中
奇経鍼法・奇経診断のすばらしさ
「後谿・N―申脈・S」グループには①左同側②右同側と③左―右交差 ④右―左交差ある。いずれかのグループが「脉締」すればその場で病症は緩解する。その上「奇経鍼法」は「奇経診断」として難経69難の本治法決定に活躍するのだから素晴らしい。
初出:2017/07/13
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