こちら↓の続きです。
https://www.kishin-ijutsu.com/blog/case-blog/%e8%86%9d%e7%97%9b%e3%81%ae%e6%b2%bb%e7%99%82%e5%8b%95%e7%94%bb%e8%a9%b3%e7%b4%b0%e8%aa%ac%e6%98%8e%e3%81%9d%e3%81%ae%ef%bc%91/
証が「脾虚腎肝実右から」でしたので、まずは脾を補いました。
浮腫みが見られたので合水穴の陰陵線に補法を行います。
補法なので、抜鍼は素早く。
そして脾の母である心包経絡も補います。難経六十九難です、虚すればまずはその経を、次にその母を補う、です。心包経の合水穴の曲沢を補います。
脾と心包を補いました。陰主従陽です。
次は瀉法です。実の存在を確認します。腎実は気海で。
肝実は左の期門で(虚痛が右なので、実は左となります)。
双方の脉が大きく浮いたので、実が存在していることがわかります。
腎実の瀉法は、合水穴の陰谷を使用します。
雀啄の後、下圧をかけて邪をひっぱりだします。
肝実の瀉法は肝経の合水穴である曲泉を使用します。
瀉法を行ったあとは再び気海、期門にて邪がとれているかどうかを確認します。
次は表面に浮いた邪を取り除く陽経の処理です。これは奇経の外関ー陥谷を瀉します。
これで本治法が終了です。足の浮腫みがとれているのがわかります。
次は標治法で虚痛のある部位の痛みを瀉的散鍼でとりのぞいていきます。
最後は背中の処理です。
続きます。
初出:20190411
最後までお読みくださりありがとうございます
↑クリックしていただけると励みになります♪