数あるブログの中から当「氣鍼医術症例ブログ」をご訪問いただきありがとうございます。本日のテキストはサイト管理人Cが担当いたします。
この数年、氣鍼医術のブログを担当させて頂いていますが、担当としてるといったって私が書いているわけではなく、葛野先生が書かれたテキストをただアップしているだけでした。だって鍼のこと何もわかりませんもの。
書かれていることも全くといっていいほど理解できてませんでしたもの。
患者として、こんなに何でも治して貰えるすごい治療、その解説記述はさぞかし治療家の皆様のお役に立っているに違いない!と思っていたのですが。
が。
経絡治療やってなかったらわかんないと思うよ、って!
経絡治療やってても、脉締(みゃくてい)や子午がわかってなかったら、何のこっちゃら?となると思うよ、って!!
そうならそうと早く言ってよねっ
私にはチンプンカンプンであっても、役に立つ記事をあげてると思ってたのに!読んでもわかって貰えない記事をアップし続けていたわけですかっ。それでは氣鍼医術の凄さが分かって貰えないではないですか!!
というのが数カ月前のこと、詳しい解説記事を書けるようにならなくては、と思ったのが鍼灸学校に入学した動機でもあります。
何ヶ月か学校に通って、12正経も奇経も一通り習ったので(習った=覚えた、ではないことにご注意ください)解説を書くことにチャレンジしたいと思います。
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腹気鍼診断
「膻中・左期門が脉締 中脘・気海が革を帯びている」
膻中は心包の見所、期門は肝の見所、脉締したということは虚しているということです。
中脘は肺の見所、気海は腎の見所、革を帯びている、ということは実している、ということです。
これだけでも「心包虚肺腎実証、左から」という証を立てることができます。
それを確かめるのが奇経診断です。
奇経診断
「右陥谷・Nー右後谿・Sで 脉締した」
なぜ陥谷ー後谿なのか。
ここで登場するのが子午拮抗経絡です。
みなさんご存知のように(知らんか)氣鍼医術の子午鍼法は従来のそれから時間的な要素を一切省いて、病症が存在する経絡に対し、拮抗する経絡の虚実を捉えて補瀉調整するだけ、という大変シンプルなものです。
膻中(心包)の拮抗経絡は胃、だから陥谷を使用します。
期門(肝)の拮抗経絡は小腸、ゆえに後谿を使用します。
右陥谷・Nー右後谿・Sで脉締を得られたので腹氣鍼診断の結果は正しいと判断できます。
もしも脉締しなかった場合は、腹氣鍼診断をやり直すことになります。結果に矛盾があってはならないのです。
今回は子午診断は行なっていませんが、それぞれの診断に矛盾がない、ということが子午鍼法、腹氣鍼診断、奇経診断の連動なのです。
ゆえに、誰が行っても差異のない、難経69難本治法の証立てが可能なのです。
証
「心包虚肺腎実証」左から 経金穴使用
咳と熱の症状でしたので、本治法では心包経の経金穴間使、肝経の経金穴中封、を使用しました。
また実していた肺と腎に瀉法を行いました。
以上により、脉は良脈となりました。これでエアコン風邪が治るのです。
※ゼイゼイ、これが今の私の精一杯です(~_~;)
最後までお読みくださりありがとうございます
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