数あるブログの中から当「氣鍼医術症例ブログ」をご訪問いただきありがとうございます。本日のテキストはサイト管理人Cが担当いたします。
さ、彦摩呂の口調でみなさん御一緒に。
研修生デーはネタの宝石箱や!
毎週土曜は漢医堂研修生デー、患者さんに触らせていただけるありがたい機会です。そして葛野先生の体を使ってあんなことやこんなこともさせていただけます!!
昨日させていただいた「あんなこと」、それは氣鍼(きしん)。
腰が重いから氣鍼でとって。
肩も凝ってるから。
って、そんな気軽に言われても!!
も。
できちゃうのが氣鍼医術のすごいとこですねー。この私に(どの?)腰の重みや肩こりをとってしまうことが出来るのですよっ。
経絡治療というと、効果の緩やかな接触鍼ですね、と軽くあしらわれ腹の中でむかついている私を許してください。
氣鍼医術を従来の経絡治療とその効果において大きく隔てるもの、それは脈状診、そして脉締の概念です。
督脈に触れるときは後方検脈が必須です。脉締を目指して鍼の深さを変えます。氣鍼だとわざわざ刺し手を使わなくても、押手の強さをちょっと変えるだけで刺入深度が変わります。脉締するように押手の力を変えればいいのです。
筋縮から腰陽関あたりに氣鍼を何箇所かしました。経穴を狙ってではなく、指に凸凹がひっかかった箇所にやります。
そして肩こり、これは大椎のあたり、そして風池と指定されました。もちろん脉をみながらの氣鍼です。ここ でも書きましたが、検脉をしない治療なんてもう怖くて受けられません!!
さて、急に涼しくなったためか、風邪がはいって微熱の患者さんが多かったです。そしてもうひとつ、多かった症例が結石。
腰の痛みの原因が結石であった、と判明する症例は漢医堂ではたいへん多いのですが(よそではそれを見極められないから)、昨日は結石の痛みで七転八倒して救急車で運ばれたという患者さんに始まり、全身がパンパンにむくんでいる方まで、いずれも腎実を瀉す治療がなされ、猪苓湯やクエン酸の服用が薦められました。
私:流行り病かってくらい多いですねー
葛:ほんまやなぁ
汗をかくことが多いから、体内の水分も濃縮されちゃうんですかね。結石は夏の流行り病かもっ。
さて、治療が終わったあとはご褒美に(なんのご褒美?)私も葛野先生から治療をしていただけることになりました。治療を必要とする自覚症状もなかったのですが、ベッドに横になった私の脉をみた葛野先生が
葛:こりゃークエン酸でも飲みまくってるな
私:は?
葛:さぞかし酒が残ってるかと思ったら、キレイなもんやで
そう、帰省していたのでたしかにこの数日はいつも以上に飲酒活動を熱心に行っていたのですよね!!なのに、なぜキレイなのか。
何がキレイなのか。
腎です。
なぜ腎がキレイとわかるのか。
腹氣鍼診断によってです。腎の診どころである気海、そこに実が現れていなかったからキレイである、と判断されたのですね。
クエン酸ねー、確かに飲んでるけどねー、飲みまくってると言われるほどではねー、と考えて思い至りました。
昨日、スイカを食べたのです。夜中に何度もトイレに起きました。私にしてはとても珍しいことです。ジョンジョロ出ました。スイカのせいと気づかなかったので、こんなに体から水分がでたら脱水症状になるのでは?と思ったくらいです。
食べたのはショートケーキ1ピースぐらいの量です。スイカには利尿作用があることは知られていますが、こうも凄いとは!!
葛:スイカのおかげで腎にたまってた悪露が全部流されてしまったんやなー
惜しむらくはスイカが夏しか手に入らないということ。富山には半年以上保存できるスイカがありますが、それだって包丁いれたら終わりだもんね。1年分のスイカ冷凍でもしておかないと、アンモナイト。
最後までお読みくださりありがとうございます
↑クリックしていただけると励みになります