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毎月第1日曜日は氣鍼医術臨床講座の普通部です。平成30年度第3回目を開催いたしましたので、本日はその報告をさせていただきます(文責:サイト管理人C)。
開催日:2018/06/03
開催場所:漢医堂三ノ宮分院
講師:中村泰山
まずは前回の講座の際に出された「左右の虚実をちゃんと診れるようになること」という宿題の確認から。
脉が締まれば(脉締)虚、浮いて大きくなれば実です。虚実の判断が正しいかどうか、磁石の平鍼を使って確認です。
磁石を使う方がはっきりとわかりやすいですが、正確な押手の方が実の変化はわかりやすいとのこと。またあえてベッドで実習を行なわなかったのは、場所・姿勢によっていかに押手がやりにくいか、ということを体感させるためだそうです。
続いて教科書に沿って標治法の説明。本治法の後で背部に行うことが多いです。「刺さない鍼」である氣鍼、空中氣鍼、極浅刺の氣刺鍼の説明です。鍼管を使わずに刺入、また接触鍼の力加減の注意がなされました。
背部への氣鍼や施灸の場所の取り方の説明です。首筋のシワが重要なのは、シワができるほど動かされている、それだけ疲れているからということ。
氣鍼医術の特徴のひとつである「後方深度検脉」は刺入した鍼の適正な深さを測るために大変有効なものです。鍼を進める毎に検脉をすることによって、最も効果のある深さがわかります。
ペアになって子午で肝と肺の虚実を診るという実習です。
全員の押手のチェックをして終了となりました。押手についても、指のどこに重心をかけるかによって脉に変化が起きるように、やはり1に押手、2に押手、3、4がなくて5に押手のようです。
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