われ未だ術を得ざるなり〜入院を勧めた話
古い患者さんから「叔父が腰を痛めて困っている。トイレには歩いて行っているらしいので、往診を願えませんか?」と依頼があった。善は急げ、その日の夜8時に往診に出かけた。 玄関を開けてすぐに細い急な階段があり、2階にあがった。 […]
古い患者さんから「叔父が腰を痛めて困っている。トイレには歩いて行っているらしいので、往診を願えませんか?」と依頼があった。善は急げ、その日の夜8時に往診に出かけた。 玄関を開けてすぐに細い急な階段があり、2階にあがった。 […]
物事の現象から本質を見極めることがいかに大切なことかを問われているのが、今回の「大相撲事件」だろう。 なにが? どういうこと? たとえば我々鍼灸師が患者さんの治療に際し主訴を聞き、顔色、舌の色を診、脉診その他の診断か
80代高齢のご婦人、ついに恐れていたことが起きた。 血圧が108の65で下がり過ぎですよ、このままじゃ脳梗塞ですよ、夏場は血圧が下がりやすくてなおさら危ないですから、すぐ担当の先生に「下がり過ぎて気分が悪い」といって薬を
急患で「なんとか入れてください。首がうずいてまわらんのです。」と玄関先に男性が飛び込んできた。最後の患者を終えて往診に出かけるところだったが、急激な痛みとなると断るわけにはいかない。痛みは1週間にもなるという。今日治るか
鍼灸院開業に際しての信念と昔裏話 〜同志としての若き鍼灸師たちへ〜 鍼灸院を開業して37年目になります。開業当時の正式名は「はり・きゅう漢医堂治療院」でした。現在は(有)はり医術処漢医堂といいます。開業予定の同志の参
私はなぜ休みなく診療しているのか〜鍼灸師としての生き方〜 忘れもしない32、3年前のことだ。休診日の朝、買い物に出ようと車のエンジンをかけたところに近所のおばあちゃんが膝をかばいながら歩いてきた。 「すいません、休診日で
某日夜9時過ぎ、往診中の車内に神戸はり医塾の塾生さんからの相談電話があった。直接電話とはよほどのことであろうと電話に出た。案の定質問者いわく「完璧に治療が終了したと思っていた患者さんから、あれから立てなくなった。何をした